過去にあった「ファンタジーすぎる都市計画」

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1万メートルを超えるタワーの計画

いつの時代にも都市計画というのは提案されるものですが、それはその時代を反映したものとなりやすいです。
特に日本においてはバブル景気で日本全体が浮かれていたときに、今から考えると突拍子もないようなアイデアが普通に出されていたことがありました。
そのような都市計画の一つが1万メートルを超えるようなバベルタワーを建設することです。

東京バベルタワーという建物が実際に建設しようかどうか検討されたことがありました。
1992年には地球環境サミットが行われたのですが、その際にこちらのタワーが提案されたのです。
高さは1万メートルとなり、エベレストを遥かに超えるような上空にまで達していて、飛行機が飛んでいる高さとほぼ同じになります。

このようなタワーを建てるために必要な敷地はなんと山手線の内側すべてであり、建設するためにかかる必要は3000兆円となっています。
普通に考えるとこのような建造物を建てること自体が不可能なように思われるのですが、提案されたというだけでもすごいことです。
まるでファンタジーの世界であり、どう考えても必要のないものなのですが、好景気によって当時の日本人がかなり浮かれていたことがよく分かります。

空中都市ラピュタの計画

東京バベルタワーだけでも夢の様な計画なのですが、もう一つ空中都市ラピュタという計画もありました。
こちらは都市の上空に新しい地表面をつくることによって、土地を2階建てにするというものです。
つまり土地を2階建てにするという計画であり、これによって東京の土地不足を解消できるという計画なのです。

空中都市にある住居はすべて集合住宅となっていて、そちらに多数の人が住むというものです。
これはガリバー旅行記に出てくる空中都市をイメージしたものであり、ジブリ映画の作品とは関係ありません。
地震のような自然災害のことを考えたり、維持費を考慮するととても不可能な計画なのですが、かつてはこのような計画も普通に検討されていた時代があったのです。

東京一極集中を是正しようという現代からみると信じられないような議論といえるでしょう。
今後の日本は人口が減少すると予想されているため、このような計画はそもそも必要がないといえます。
むしろ、過疎化の問題が深刻化しているため、あまっている土地をどのように活用するのかという点をもっと考えるべき時代となっているのです。

今の日本は不景気な時代がずっと続いているため、都市計画も現実的なものばかりであり、無駄にお金を使って意味のないようなものをつくるのは大勢の反発を受けることになるでしょう。
健全な時代になりつつあるのですが、クレイジーな計画が出るようなことはないでしょう。