DIY賃貸住宅に似ている?江戸時代の借家システム「裸貸」とは

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現代にも通じる部分がある

江戸時代には一般的な町人はみんな長屋暮らしをしていたのですが、そのときに大阪で発展していた裸貸という賃貸住宅のシステムがあります。
このような物件では、長屋の中は板張りがむき出しの状態となっていて、家財道具や畳、建具などは一切ないのです。
そのため、そこにこれから住もうと考えている人が自分で用意する必要があります。

道具屋で仕入れてきたり、あるいは損料屋と呼ばれているお店で中古の家財道具をレンタルして使うというのが一般的な方法となっています。
このような仕組みがあったために、江戸時代においては、畳や建具などの大きさが規格化するようになって、より便利になったのです。
生活道具がレンタルしやすくなったことによってエコにもつながっています。

最近は家財道具をレンタルして利用することが新しいサービスとして注目されているのですが、実はこれは昔から日本に存在したものだったのです。
近年はスケルトンと呼ばれている賃貸住宅が登場して話題になっています。
これは物件の構造そのものが丸見えの状態で貸し出されるため、そこに入居する人が間取りまで決めてしまうことができるのです。
まさに現代における裸貸と呼べるようなものであり、注目されています。

スケルトン住宅のメリットとは

スケルトン・インフィル住宅というものが最近は話題になるようになっています。
これは現代版の裸貸と呼べるようなものなのですが、どのようなメリットがあるのかを紹介しましょう。
スケルトンというのは構造のことであり、インフィルというのは内外装や設備、間取りのことです。

分かりやすく説明すると、これは建物を長期的に有効に活用できるようにしたものです。
躯体は寿命ができるだけ長くなるようにして、その中身に関しては比較的自由に変更できるようになっています。
設備というのは躯体と比較すると寿命が早くきてしまうため、スケルトン・インフィルのようにこれらを分けて考えるのはとても合理的なのです。

このタイプの住宅の最大のメリットは内装や設備を自由に簡単に変更することができる点です。
これによって、自分の望む通りの住宅を実現することができるため、これは大きなメリットといえるでしょう。
スケルトン・インフィルは海外において提唱された概念なのですが、日本では江戸時代にすでにこのような考え方が存在していたのです。

これからはこのようなタイプの住宅がどんどん増えていくことが予測できるため、今のうちに注目しておくと良いでしょう。
消耗品を交換しながらできるだけ長持ちして、100年近く維持できるような住宅ができるかもしれません。
これからのエコの時代にピッタリな新しいタイプの住宅が発展していくでしょう。